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それでもパワハラ上司を追い出しますか?

2021.02.11

それでもパワハラ上司を追い出しますか?

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最強のチームビルディング式働き方改革
運営メンバーの山内聖堂です。

 

『鬼滅の刃』の勢いが止まりません。
2020年の流行語にも選ばれました。

 

マンガでは、鬼が滅ぼされるときに、
人間だった過去を思い出すシーンが
描かれています。

 

同情や共感を誘うシーンも多いので、

悪役であるはずの鬼が
より魅力的になるのも
ヒットした理由だと感じます。

 

人の時は悪くなかったのに、
鬼という存在になったことにより、
悪になっていく・・・。

 

この構図、
「パワハラ」を行う上司も
同じだと思うのです。

 

家庭やプライベートでは「いい人」だが、
上司という立場では鬼になっている・・・。

 

パワハラは人の問題ではなく、
職場という環境の問題なのです。

 

*パワハラを起こすのは
上司に限りませんが、
分かりやすさを重視して書いています。

 

 

パワハラは、以下の3つの要素すべてを
満たすものと定義されています。

 

  1. 優位的な関係に基づいて行われること。
  2. 業務の適正な範囲を超えて行われること。
  3. 身体的・精神的な苦痛を与えること、又は就業環境を害すること。

 

マンガでは鬼は人に対して
身体的に圧倒的優位な存在であり、

自らの生命を維持するため
(時には強くなるため)に、
人を害しています。

 

職場では職場のなかで
優越的な関係にある上司が、

自らの職務を守るため
(時には成果を上げるため)に、

パワハラという行為を
行っているのです。

 

パワハラを受けた人の一部は、
仕事を長期休業したり、

場合によっては
社会復帰できないこともあります。

 

マンガの中で起こっている悲劇が、
職場でも起こっているのです。

 

 

パワハラを解決する最も早い方法は、
パワハラを起こしている人と被害者を
離すことです。

 

しかし、
企業がそういった対策を打てないと、

働く人のモチベーションが下がり
ミスが増えるなど生産性も下がります。

 

最悪の場合には、
誰かが職場を離れる
という事態もあり得るでしょう。

 

そのような損失を防ごうと、
国はいわゆる「パワハラ防止法」を
制定しました。

 

今年の6月より、
企業はパワハラ防止のために、

 

雇用管理上必要な措置を
講じることが義務となりました。

 

企業は、法を守るためには
パワハラをした上司を指導し、

 

改善が見られない時には
配置換えや退職を求める必要があります。

 

とはいえ、上司になったということは、
その人には何かしら実績があった
ということです。

 

実績があった人を活かせないようでは、
今後の存続・発展は難しいでしょう。

 

パワハラは、
上司だけの問題で起こるわけではありません。

 

職場内において、

  • 上司と部下で得意な仕事の「やり方」が違う。
  • 上司と部下で「情報の受け止め方」が違う。
  • 上司と部下で、仕事に対する「価値観」が違う。
  • その職場の目標が高すぎる。
  • 職場で成果を上げるコミュニケーションを身につけていない。

といった様々な要因が絡み合って、
パワハラが起こっています。

 

様々な要因が絡み合って起こるので、
その対策も1つではありません。

 

パワハラ防止のためには、

  • 互いの価値観や考え方の違いをちゃんと理解しているか?
  • 企業の目標、職場の目標、個人の目標は適切か?
  • 職場で成果を上げるコミュニケーションが身についているか?

といったことを見つめなおし、
足りない部分については、
長期的な視点で教育していくことが重要です。

 

パワハラは、
職場において起こります。

 

職場で起こるということは、
個人の問題ではなく、
企業の問題なのです。

 

組織として必要な教育をし、
パワハラを生まない企業を作りましょう。

 

 

※この記事は過去のメルマガ記事を転載したものです。

 

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山内 聖堂

山内 聖堂

山内経営会計事務所代表

担当地域:全国

経営目標(計画)の実現には組織開発が必須であると痛感し、組織開発コンサルティングを始める。一人ひとりの強みを経営に活かすことにこだわって、中小企業の経営参謀として活動しています。