こんにちは。
最強のチームビルディング式働き方改革
運営メンバーの田中聡美です。
ある日のこと。
私は朝から出勤で、
少し早く家を出なければ
なりませんでした。
夫は在宅勤務なのでまだ寝ています。
洗濯機には洗濯物が残されていましたが
干す時間がなく、そのまま家を出ました。
夜帰宅すると、
「お母さんごめ~ん」
と娘が洗濯物を干しています。
洗濯機には洗濯物がそのまま残されていて
学校から帰宅した娘が気づいたようです。
私のシャツはもうシワシワ。
家には在宅勤務の夫がいたはずですが
洗濯機に残された洗濯物に
気づくことはありませんでした。
こんなことがあると私たちは
「気づかないなんて信じられない!!!
気が利かないにもほどがある!!!」
と怒り心頭になったりします。
職場でも
・ゴミをまとめておく
・下げられたままになっている
・客用茶碗を洗っておく
などができる「気が利く人」と、
そういうことに全くタッチしない
「気が利かない人」とがいますよね。
でもそれってその人が
気が利かないせいなのでしょうか。
気が利く人とは、
誰に言われずとも
あるべき状態を状況から判断し、
すぐに行動できる人です。
逆に、気が利かない人とは
・あるべき状態が分からない
・状況を判断する基準がない
・分かってても行動しない
人です。
世の中には
ゴミが溜まっていて気になる人と
気にならない人がいます。
前者にとってはゴミをまとめて
溜まっていない状態にするのが
理想の状態ですが、
後者にとってはそのままでも
何の問題もありません。
こういう価値観を理解・共有せずに
一方的に「気が利かない人」の
レッテルを貼るのはどうなのでしょう?
また例えばゴミが溜まっていても
どうすればいいか分からない、
どこにゴミ袋が置いてあって、
どこに捨てに行けばいいのか
分からないからやってない
ということもあると思います。
今もしかしたら
「そんなの聞けばいいじゃないか」と
思われたかもしれませんが、
ゴミが溜まっていたら捨てて当たり前
ゴミ捨ての場所は知ってて当たり前
と暗黙に思われている職場では
気を利かせた人が「なんでそんなことも
知らないの?」という目で見られます。
そんな状態のままでは、
せっかく気を利かそうとした人の
やる気を失わせてしまい、
「次からはもう放っておこう」と
思わせてしまうわけです。
こういった組織では往々にして
理想の状態や職場のルールが
言葉で共有されていません。
みんながどこまでを
当たり前と思っているのか、
どこまでを当たり前として
行うべきなのかが
すべて感覚任せになっています。
つまり気の利かない人を
生み出しているのは、
組織の構造そのものなのです。
職場はいつも整理整頓された状態に
保たれていなければならない。
そのためにゴミ袋やゴミ捨て場は
誰もが分かるようにしておく
必要がある。
こういう理想やルールを
社員みんなが共有できていないと
行動には結びつきません。
様々な人がいる中でも成果をあげるには
「何のために、何をする」が
明確になっていなければなりません。
誰もが気の利く人になれる。
私たちはそんな組織づくりを
支援していきます。
※この記事は過去のメルマガ記事の一部を転載したものです。